BL

BL

あと五分、この腕の中で ―湯船で始まる、二度目の情事―

相手の沈黙を急かさず、口を開くまで待つ俊介。言葉ではためらいながらも離れようとしない光輝。親密な時間のあとの浴室で、二人は軽口を交わしながら、互いの癖と信頼を確かめていく。
BL

発展場で転がり込んできた男に、名前より先に腕枕した件

発展場の奥、隙間なく布団が並ぶ雑魚寝部屋。遊び疲れた京介の太腿へ、隣で眠る若い男が頭を預ける。足の痺れに耐えかねて引き上げれば、その頭は腕枕へすぽんと収まり、名も知らない二人の会話が始まる。
BL

普段は言わない『好き』をたくさん言う金曜日

会社では名字で呼び合う陸と健太も、家に帰れば二年目の恋人同士。ハイボールの缶が空くにつれ、普段は照れて口を閉ざす健太から、胸にしまっていた言葉がこぼれ始める。
BL

余裕そうな顔が崩れるところを、見たかった

終業時刻を過ぎ、人影の消えたフロア。岡野 賢治は、穏やかな問いかけでいつも自分を翻弄する同僚・高津 信之と向き合う。「意地が悪い」「習ったので」――交わした言葉と仕草が、二人の立場を静かに入れ替えていく。
BL

楽屋で出したあと、恋人役に「明日から俺の顔をまっすぐ見られるか」と訊いた件

台本より二拍遅れた修真の芝居に、彰は客席の呼吸まで奪われた。千秋楽後の楽屋で嫉妬を告げた二人は、翌日の稽古で演じる恋人役と、互いの視線に隠してきた思いを確かめていく。
BL

「こくっん」と鳴った喉 ――終電を逃した後輩と、シフト表に載らない火曜日

同じ店で働く先輩の智也と、寡黙な後輩の裕一。人前では仕事の言葉しか交わさない二人には、口に出さず続けてきた関係がある。終電後の静かな部屋で、次の火曜日をめぐる会話が始まる。
BL

無口な美容師の、独占欲

撮影帰りの俳優・透が通うのは、五つ年下の美容師・理人の店。客と美容師の距離を守ってきた二人だが、誰もいない閉店後、鏡越しの視線と短い会話が胸の内を浮かび上がらせる。