いじわる

TL

「ちゃんと脚開いてろ」幼馴染に与えたご褒美

一時間前まで、絵里はローテーブルでコーヒーを飲み、仕事の愚痴をこぼしていた。幼い頃と同じ笑い方をする彼女と、三つ年上の蓮。いつもの部屋で交わされる短い言葉には、長年の距離だからこその遠慮のなさと、言い切れない親密さが宿っている。
GL

自覚、持たせてあげる ――先生だった恋人の、甘く意地悪な初レッスン

卒業式の日に告白し、かつての先生・貴子と恋人になった莉央。三度目のデートの帰り、勇気を出して貴子の家を訪れるが、まだ関係の変化を実感できずにいた。そんな莉央へ、貴子は「自覚、持たせてあげようか」と微笑みかける。
BL

あと五分、この腕の中で ―湯船で始まる、二度目の情事―

相手の沈黙を急かさず、口を開くまで待つ俊介。言葉ではためらいながらも離れようとしない光輝。親密な時間のあとの浴室で、二人は軽口を交わしながら、互いの癖と信頼を確かめていく。
BL

余裕そうな顔が崩れるところを、見たかった

終業時刻を過ぎ、人影の消えたフロア。岡野 賢治は、穏やかな問いかけでいつも自分を翻弄する同僚・高津 信之と向き合う。「意地が悪い」「習ったので」――交わした言葉と仕草が、二人の立場を静かに入れ替えていく。
TL

果てたばかりなのに、自分から入れちゃう彼女。

ベッドで過ごしたあとの湯船で、浴槽の縁に置かれた「お風呂ぐっつ」を見つめる歩美。「……まだ使うの」と確かめる声をきっかけに、二人の静かな駆け引きが始まる。
TL

「一緒に」とうなずいた妻の、守れそうにない約束

言葉にしない合図までわかるほど、静かな夜を重ねてきた遥斗と智子。それでも遥斗には、妻をひとり置き去りにしたくないという不安がある。つないだ手を離さず、二人は互いの呼吸を確かめ合う。
BL

「こくっん」と鳴った喉 ――終電を逃した後輩と、シフト表に載らない火曜日

同じ店で働く先輩の智也と、寡黙な後輩の裕一。人前では仕事の言葉しか交わさない二人には、口に出さず続けてきた関係がある。終電後の静かな部屋で、次の火曜日をめぐる会話が始まる。
TL

二十年目の夫は、私の弱いところを知っている

四人の子どもが出払った、めずらしく静かな夜。明日の家事を気にする奈津子を、亮介は決して急かさない。二十年かけて覚えた呼吸とペースが、夫婦を父と母ではない時間へ連れ戻す。