無理だと言いながら、絵里の中は俺を奥へ奥へと引き込んでくる。
締めつけが波になって根元から先端へ走り抜けるたび、こっちの背筋まで痺れた。
俺は腰を引いて、また奥まで押し込む。
そのたびに絵里の全身が痙攣して、抑えの利かない高い声が出る。
イキっぱなしの身体が、突かれるたびに新しい絶頂を重ねていくのが、繋がった場所から手に取るように分かった。
こんなに乱れる絵里を作っているのが自分だという事実に、頭の芯が焼けた。
肩を掴んで上体を引き起こし、背中を胸に密着させたまま下から突き上げる。
絵里の首が仰け反って、俺の肩口に後頭部が乗った。
汗の匂いと、香水の残り香と、絵里の呼吸。
腹の底で限界が膨らんで、俺は最後の数回を深く沈めた。
長く息を吐いて、二人分の重みでシーツが崩れる。
絵里はしばらく何も言わず、俺の腕の中で小刻みに震えていた。
震えが収まる頃、ようやく掠れた声が返ってきた。
「……蓮のばか」
「褒めてただろ」
「叩いたくせに」
尻を撫でると、まだ熱い。
絵里が身をよじって、それきり力を抜いた。
汗で湿った髪をかき上げてやると、まぶたがゆっくり落ちていく。
窓の外はとっくに暗い。
コーヒーを飲んでいた時間からは、もう二時間近く経っていた。
まぶたは落ちても、呼吸はまだ起きていた。
吐く息が短く、吸うたびに背中が小さく跳ねる。
さっき脚を開き直していたときの痙攣が、まだ抜けきっていない。
俺は髪に置いていた手を、肩甲骨のあいだへ下ろした。
絵里はもう言い返さず、額だけを俺の腕に寄せてくる。
跳ねる間隔が、少しずつ長くなっていった。
絵里の呼吸が寝息に変わるまで、俺はその背中に手を置いたまま、さっきの痙攣の感触を何度も思い返していた。

