「息、止めないで…吐いて」
「……ふ、っ……ん」
言われた通りに吐いた息が、途中で震えて途切れる。
掌でやわらかく包むと、穂乃香の肩がびくんと跳ねた。
指の腹で先端を転がす。
硬いしこりが、薄い皮の下でころりと動いた。
「っ、あ……そこ、敏感、です」
「うん。痛くない?」
「痛くない……けど、変な感じ、が」
「変でいい。もう少し、もう少しこうしてていい?」
「……はい」
反対の胸も同じように包んで、先端を指で挟む。
彼女は自分の口を手で塞いだ。
僕はその手を、やさしく下ろさせる。
「隠さなくていいよ。声、聞きたいから」
「でも、へんな声……っ、あ」
「変じゃない。感じてる声でしょ」
顔を寄せて、片方の先端を唇で含んだ。
舌先でねっとり円を描くと、穂乃香の背中がソファに沈んで、空いたほうの手が僕の肩を掴んだ。
吸うたび、胸の先が口の中でさらに硬くなる。
離すと、唾で光った突起が空気に当たって、彼女は「ひゃ」と短い声を漏らした。
「冷たい?」
「……ちが、今の、びくって」
「こっちも、同じにするね」
もう片方を含んで、歯は立てずに舌だけで弾く。
掌は反対の胸に残したまま、先端を親指でこする。
上だけなのに、穂乃香の膝がそろったまま内側へすり寄って、太もものあたりが小さく震えていた。
首筋まで赤くなって、吐息が甘い。
「翔太さん……胸、ばっかり、だと」
「まだまだ。先がこんなに立ってる。もう少し、ここを…」
そう言いながら、舌を平たくして先端を押しつぶす。
彼女は喉の奥で「ん、っ」と鳴いて、僕の髪に指を絡めた。
十分に熱を持って、先端がつんと痛いくらい立ってから、やっと口を離す。
「ベッド、行こう」
腰に手を回すと、穂乃香は小さく肩をすくめた。
拒まないので、膝の裏をもう片方の腕で抱えて持ち上げる。
思ったより軽くて、胸の先がシャツに触れるたび、彼女は息を詰めた。
「こわい?」
「……ううん。高い、だけ」
ベッドまで数歩。
枕に頭を沈めて、仰向けに下ろす。
髪が枕に広がって、さっき口を離した胸の先がまだ赤いままだった。
スカートのホックを外す時、穂乃香は膝をぎゅっと閉じた。

