無理には開かせない。
太ももの外側を撫でて、内腿の手前で止めて、また外側へ戻る。
それを何度か繰り返すうちに、力みが自然にほどけて、膝のあいだが指一本分、開いた。
「ここ、触るよ。痛かったら手で合図して」
ショーツの上から指を置くと、ショーツがすでに湿っていた。
布越しに割れ目を一度なぞって、横へずらす。
指先が直接触れた瞬間、彼女は顔を横へ向けて枕に押しつけ、くぐもった声を上げた。
ぬるりとした熱が指に絡む。
先で入口のまわりを円く撫でて、一度離し、また戻す。
割れ目に浅く沈めると、内側がぴくりと締まった。
「痛い?」
「……痛くない、けど、へん……っ、ぁ、……なんか、こわい」
「怖くていいよ。無理そうなら止める」
「やだ、止めないで……」
その言葉に、正直、少し参った。
喉のあたりが熱くなる。
仕事なのに、と自分に言い聞かせながら、指を一度抜き、濡れた指の腹でクリトリスをこすってから、また入口へ、それを何度も何度も繰り返した。
穂乃香の危機が浅く、早くなってきたころ合いを見て指を半分まで沈めて、曲がった指腹で前を擦る。
穂乃香の呼吸が浅く、短くなっていく。
声が尻上がりに細くなって、最後は言葉の形を失った。
シーツを握った指が、白くなるまで食い込む。
中がきゅっと締まって、指を奥へ吸い込む。
抜けそうになるたび、入口が何度も痙れて、ぬちゅ、と音がした。
穂乃香の太ももが僕の手首を挟んで、そのまま小さく跳ねる。
「っ、あ……イ、っ……」
声が途中で切れて、腰が一度浮いて、落ちた。
締まりがゆるんで、指のまわりに愛液が溢れる。
焦点の合わない目で僕を見て、それから視線を落とす。
シャツの前が、はっきり膨らんでいた。
「……翔太さん、それ」
「気にしなくていい。今のは、君の番」
穂乃香は唇を一度噛んで、膝の上で指を絡めた。
「でも、わたし、何もしてない。初めて、だけど……口、で、いいですか」
「無理しなくていいよ」
「したいんです。やり方、わからないけど」
そう言って、彼女は僕の脚の間に身を沈めた。
髪が落ちてくるのを耳にかける仕草が、ひどく丁寧で、ひどく初々しい。

