先っぽから糸を引いたものが、裕一の腿の内側を伝った。
見られたくないのか、腿が閉じかける。
智也は閉じさせなかった。
「見せて。自分でこんなにしてるの、分かってる?」
「……見ないで」
「見ないで、は嫌だ、じゃないだろ」
耳まで赤い。
智也は開いた腿のあいだに戻って、自分の先っぽを穴の縁に擦りつけた。
入れる直前で止める。
裕一の腰が、勝手に浮いた。
「言って。入れて、って」
返事の代わりに、また飲み込む音。
智也は笑って、それでも入れなかった。
先っぽだけ沈めて、縁が窄まるのを確かめてから抜く。
一度、もう一度。
裕一の指がシーツを掴んで白くなる。
「……入れて、ください」
掠れていた。
智也は今度は一気に、根元まで戻した。
正面からだと、枕に隠していた顔が全部見える。
裕一が目を逸らすので、智也は顎を押さえて戻した。
「こっち向け。店じゃ絶対しない顔、俺だけが見たい」
「っ、あ、はぁ……智也、さん……」
腰を打ちつけるたびに、繋がったところから湿った音が立つ。
ぐちゅ、と、深夜の部屋に響いて、裕一がまた耳を塞ごうとした。
智也はその手首を枕の横へ戻してから、空いた手で裕一の先を握った。
すでに先端が濡れていて、指の腹が滑る。
上下に扱くと、中が同時に締まった。
「先、こんなに濡らして。中、俺ので塞がれてるのに」
「言わ、ないで……っ、ん、あ」
扱う速さと、突く深さをずらす。
浅いときは先を強く擦って、深いときは手を緩める。
裕一はどちらに合わせていいか分からなくなって、腰を震わせた。
シーツを掴んでいた手が、智也の手首に移る。
止める力ではない。
「イきそう?」
「……っ」
「喉、鳴らせないなら、腰で返事しろ」
裕一の膝が、智也の脇を締めた。
それが返事だった。
智也は先を擦り上げながら、奥を一度、強く押した。
裕一の喉から、押し殺しきれない声が落ちる。
白いものが腹に飛んで、智也の指の間で糸を引いた。
中が痙攣して、入ったものをきつく咥え込む。
「……は、ぁ、あ……」
イったあとも、智也は抜かなかった。
腹に落ちた白いものを指で掬って、裕一の目の前に持っていく。

