「……俺も、入ってないです」
「じゃあ、昼から空いてる? 駅前に新しいコーヒーの店できたの、知ってる?」
「知らないです」
「行こうよ」
裕一は返事の代わりに、シーツの端を指で引き上げて、肩まで被った。
背中を向けたまま、ぽつりと言った。
「……何時ですか」
「十二時」
「分かりました」
それだけだった。
それだけで、智也の胸の奥が少し落ち着かなくなる。
裕一は帰らなかった。
智也も帰れとは言わなかった。
シフト表に載らない日の約束が一つ、二人の間に残って、朝までそこにあった。
BL「……俺も、入ってないです」
「じゃあ、昼から空いてる? 駅前に新しいコーヒーの店できたの、知ってる?」
「知らないです」
「行こうよ」
裕一は返事の代わりに、シーツの端を指で引き上げて、肩まで被った。
背中を向けたまま、ぽつりと言った。
「……何時ですか」
「十二時」
「分かりました」
それだけだった。
それだけで、智也の胸の奥が少し落ち着かなくなる。
裕一は帰らなかった。
智也も帰れとは言わなかった。
シフト表に載らない日の約束が一つ、二人の間に残って、朝までそこにあった。